海に浮かんだ金の道

今週は富山スタート...
早朝に自宅を出て、午後一で打ち合わせ。
明日も同じ会社の別部署で打ち合わせなので
そのまま富山に滞在。


曇の予報だったが、雲は少ない
ふと、海に沈む夕陽が見たいと思い、国道8号線を西へ...
氷見経由で能登半島の根元を横断して出た砂浜は、羽咋市の「千里浜なぎさドライブウェイ
車で波打ち際の砂浜をぶっ飛ばせる道
入れない日もあるのだが、今日はOK
砂が特に細かいらしく、四駆でなくても車輪が砂に埋まらない。
ほとんど車もいないので、窓をあけて潮風をあびながら、波打ち際すれすれを70km/hで突っ走る。
気持ちいい!
雲間から射す光が、海の遠いところに落ちて、その場所だけが光っている。

今日の石川県の日没は19:12 方位300度...真西から30℃北側  まだ時間がある。
(ここで調べます→ http://eco.mtk.nao.ac.jp/koyomi/dni/ )
GoogleMAPで、観測地の当たりをつけて、運転時間を調べてから国道249号線を北上
断崖絶壁の上から海を見下ろせる巌島にたどりつく。
18:30 海がきれいに見える場所を探して決めた場所は、車もほとんど通らない静かなところ
海は凪いでいて、風に木々が揺れる音と鳥のさえずりだけが聞こえる。
海の遠いところから吹いてくる潮風に身をさらして、時を待つ...


しかし、昼間よりも雲が厚みを増して、太陽は見えず...
海に陽が沈む瞬間は観れそうにない...夕焼けも無理かな...
一度来たきりで、理想の景色が見えるわけもなく...
いまある雲の様に、あるがままの美しさを求めて心を寄せる。


雲の縁がほんのり朱く染まって、じわじわとひろがっていく
一瞬...雲の隙間から眩しいほどの光がこぼれる。
それは一気に海に落ちて、海面を走り自分の立っている場所に向かってくる。
そこには金色の光の道ができていた。
その美しさに茫然としながらも、慌ててシャッターを切る。
それは、たった3分ほどの出来事だった。

その後、再び雲のなかに消えた太陽は、沈む直前に再び雲間から姿を現した。
轟々と燃える真っ赤な火の玉のような姿は、その大きな輪郭をはっきりと見せながら...
海は光らなかったが、独り太陽と対峙している自分の顔が、赤く染まっているのを感じる...
彼は、そして自ら決めた軌道を寸分も外れずに、悠然と沈んでいった。


カメラの液晶に再現された「金の道」を、もう一度見てみる。
あの瞬間に感じた戦慄のようなものは、
あの一人ぼっちの広大な空間のなかで感じたものは、何だったのだろう...
小さな液晶の絵では再現することができないものは...
ただ、光の道がまっすぐに自分に向かって伸びてきたことだけは忘れない。


なんともいえない幸福な気分で、来た道を戻って富山のホテルに向かった。



注:後日 写真を記録したSDカードがクラッシュして、半年分の写真がクラッシュしてしまったので
  今回の日記の写真は、スマホで何枚か撮っておいた残りです。
  写真がイマイチですみません。

  ちなみに、最近スマホが壊れて、買い替えた HTC butterfly → WEBページ
  壁紙は、相変わらず....
  初めて街の携帯屋で買ったのですが、乗換特典やらで、本体一括払い4500円 
  元々自宅のネットがau光だったので、auスマートバリューを入れて、月々5000円弱 
  docomoがいままで8000円くらいだったので、かなりのコストダウンです。