2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

花の宇宙

岡崎から矢作川沿いの道をのぼって、その桜の下に着いたのは夕暮れ時であった。 日は既に山の端に沈み、青灰色の空の縁に茜の最後の一筋が消え入ろうとしていた。 風に揺れる何千本もの枝垂れの花の雲が、残照を吸い込んで灰桃色に染まっていた。 樹齢1300年…

風に揺れて

足元に揺らぐ花影にはっとして、目をあげた。 蒼い空に舞い立ったかに見えたのは、蝶の群れと見紛うばかりの 夥しい数の辛夷の花だった。 微かに残った冬のなごりが消えゆく間際のため息のように 春のはじめにふわりと咲いて消えてゆく よるべなき花 儚いい…

二人の先輩と...

3月15日 大五郎さん 地下鉄の伏見駅で大五郎さんと落ち合った。 63歳になるというのに、相変わらずカッコいいオジサンだ。 今週は豊田で講習...とFacebookに書き込んだら 半田からわざわざ名古屋まで会いに来てくれた。 このまえ半田で飲んだばかりなのだが.…