2015-01-01から1ヶ月間の記事一覧

くちなしの色

千葉の客先にプレゼンに行った帰り、銀座三越に寄り道をすることにした。 三重の物産展で、友人の藍さんが草木染の作品を出品されているのを思い出したからだ。 彼女と出会ったのは8年前... 鳥羽の水処理施設で2億円の案件を受注して 工事の工程管理から、元…

続・消えゆくもの 消えざるもの

「富山も雪が少なくなりましたなぁ」と、隣に座っていた客が呟いた。そして、名古屋から来たというその人は、昭和38年の豪雪のことを語り始めた。記録によれば、1月19日に降り出した雪は、一週間余り降り続け富山市内では308cm 高岡市では370cmにも及んだ。…

雪原と満天の星と...

丘を越えて、林道を抜けると、突然視界が開けた 見渡す限りの真っ平らな雪原が、はるか彼方まで広がっていた。 それは、初めて見る新潟平野の雪景色だった。 ふと子供の頃の記憶が蘇る。 新潟の海沿いの町にある父の故郷へ、夏休みになるごとに遊びに来た。 …

フェルディナンド・ホドラー展

スイスの貧しい家庭で長男として生まれた。 8歳で父と弟2人を亡くした。 14歳で母を亡くし、その後次々と兄弟を亡くした。 少年は、家族の遺体を貧窮院から荷車で運んだ。 そして、天涯孤独となってしまった。 彼は、どれほどの死を幼い眼でみつめてきたの…

消えゆくもの 消えざるもの

昨日の初仕事は、トラブルを知らせる1通のメールから始まった。夕方会社を出て自宅に寄り、終電で富山駅に着いた。 目を覚まして、カーテンを開けると、立山連峰が雨で霞んでいた。レンタカーを借りて現場に向かううちに、気温は下がっていった。トラブルを…

50歳を過ぎた情熱

最初の一ひらが舞い落ちてきて、アスファルトの上で消えた。 見上げると、雪が舞い始めていた。 朝は、青空ものぞいていたのに 元旦に雪が降るというのはめずらしいことだった。 そして、それがとても幸せなことのように思えた。 しばらく雪のなかを歩きたい…