『レ・ミゼラブル』

原作は、何度か挑戦したが挫折して読んでおらず
ミュージカルも観たことがなかった
ミュージカル映画...
歌ばかりで、感動するものなんだろうか?
名作だから、とりあえず観ておこうか...
というくらいの気持ちで映画館に入った。


しかし...
冒頭から物語のなかに一気に引き込まれていった。
絶望の淵で悲嘆にくれる人たち...
ファンテーヌが『夢やぶれて』を歌い始めてから後は、ずっと涙が止まらなかった。
遺された一人娘、コゼットは「希望」の象徴となる。
胸が押し潰されそうな社会の不条理...
思うにまかせぬ苦しみばかりの人生...
様々な出会いのなかで、絶望と希望が交錯する。


不条理のなかでも、真っ直ぐに生きようとする心...
腐敗した社会を変えて行こうという青年の勇気
絶望の中でも、他者のために生きようとする慈愛
美しい心の共鳴が、美しい歌声とともに心に響く。


ユゴーは、途端の苦しみのなかであえぐ民衆と共に悩み共に哭きながら
この物語を通して、どんな暗闇のなかでも希望を持って行こうと語りかけたのだ。
この小説が出版されるや、あらゆる階層に圧倒的な支持を受けた。
貧しい人々も、小銭を出し合ってこの本を買い、回し読みしたという。
ミュージカルも英国で1985年に上演されて以来続き、今では43か国に広がっている。
この映画は、そのミュージカルを映画化したもの...
内容は、ウェブサイトに書いてあるので、ここには書かないが...
http://lesmiserables-movie.jp/sp/intro.html



原作も読まなければ...
そして、自分も強くならねば...