カラスウリ

午後から仕事で東京に出て、そのまま直帰。
ふと思い立って、シゲさんに電話をして呼び出す。
シゲさんは元同僚...たまに電話したり、メールをしたりしていたが、会って話すのは久しぶり。
(日記を検索したら、去年の7月4日だった)
神田にあるシゲさんの会社の近くで待ち合わせ、居酒屋へ...
酒を飲みながら積もる話に花が咲く。
同じ会社には長くいたが、一緒に仕事をした期間は、それほど長くない。
が..なんとなく気が合うというか...お互いに同じような苦労もしたので
気持ちがわかるというか...続いているんだよな。
楽しい時間は、あっという間に過ぎて23時過ぎ..神田で別れて家路につく。


今年も、駅から歩いて帰る途中のマンションの生垣に咲いたカラスウリの花..
太陽の光を浴びることもなく、蜂がもぐりこんで蜜を吸うこともなく...
華やかさもなく、美しくもなく、香りもなく、人目に触れることもほとんどない地味な花...
ただ無数うの触手を徐々に開いて、蛾を呼び寄せる妖しげな花
いくつもの花が、暗闇にぼーっと浮かび上がって、夜風に揺れていた。