出張の途中で熊本城と水前寺公園に寄ったのは
熊本城が台風で甚大な被害を受けた直後のこと
...調べてみたら、1991年のことだった。
印象に残っていたのは、
熊本城の壊れた城壁と水前寺公園の水の透明度...
他はほとんど記憶に残っていない。
もう一度、あの澄み切った池のまわりを歩いてみたい...
早起きして、市電で水前寺方面に向かう。
少し早かったので、市電通りから100mほど南に下った上江津湖へ...
水前寺江津湖湧水群は、一日40万トンもの湧水が出ていて
市街地にもかかわらず、水がいつも澄んでいる。
元々湿地帯だったところに、加藤清正が堰を建造させて湖にしたという
湖を一周して、加瀬川沿いに水前寺公園へ...
水前寺公園の大きな池は、22年前と変わらず、やはり澄み切っていた。
しかし、東海道五十三次を模したという庭は、まったく記憶に残っていなかった。
庭の造りよりも、池のなかほどにただ一羽、静かにたたずむサギが気にかかる。
空や庭の色をうつしこむ水面の上に、すっと立つ何にも染まらない白いシルエット...
なんと美しいかたちだろう
木陰の床机にかけて、清らかな水をしばらく眺め
腹が減ったので、公園の出口にあった店で団子をひとつ
WEBアルバム 上江津湖から水前寺公園へ