『真夜中の手紙』

K大学後援会の神奈川支部研修は
毎年この時期に1泊で行われる。
今年は、仙台出身の現支部長の
被災地を応援したいという思いで
松島に行くことになった。
さて、そこで何ができるのかな?
肉体労働では、かえって邪魔になりそうだし..


そこで思いついたのが、出張理科教室。
研修会には大学の先生も同行し、専門の分野についてわかりやすい講演をしてもらっている。
そこに地元の子どもたちに来てもらおう。
K大学のキャンパスで毎年行われる「理科教室」での、子どもたちの輝く瞳を思い出したのだ。
http://d.hatena.ne.jp/mui_caliente/20100829
子どもたちが希望を持って、元気な姿でいれば、大人だって励まされるはず..
ということで、支部長のIさんに提案し、今回同行するI教授にお願いをして実現することになった。
I教授は、流体力学をスポーツの分野に応用する学会で世界一の賞を受賞した第一人者。
話もわかりやすくて、『世界一受けたい授業』や『世界の果てまで行ってQ!』など、
テレビにも多く出演されている。
そして、地元で配布してもらうチラシ作りを依頼されたので
ネットでチラシをいろいろ検索してレイアウトを考え、文章を考えて...
地元の方々にご負担をかけないよう、そして少しでも元気になっていただくよう祈りながら
チラシの案は深夜にできあがった。


今日は午後から一泊研修会にむけての会議。
その前に...
早めに駅に着いてしまったので、書店で時間つぶし。
立ち読みをしていて、背中に気配を感じて振り向くと、宮本輝の新刊が平積みされていた。
『真夜中の手紙』...小説ではなく、エッセー集のようなもの。

真夜中の手紙

真夜中の手紙

宮本輝氏のホームページへの書き込みに対する返信を中心に..
仕事が終わった夜中に、これからどんな音楽を聴くとか、今日はこんな本を読んだとか...
書きだしは、2011年3月12日。阪神大震災を経験し、間一髪で助かった氏の思いだろうか。
最近、ネットで本を買うことが多く、書店に行く頻度が減ったので、いつ出版されたのか気になり
裏表紙をめくってみると...
なんと、2011年12月20日
イカリエンテ 50歳の誕生日のその日だった。
単なる偶然にすぎないのに...涙がにじんだ。
若い頃からずっと愛読してきた宮本氏から、直接お手紙をいただいたような気持ちになったからだ...
思えば2008年に宮本氏から直接お手紙をいただいた。
宮本氏が自信をなくしかけた時に、書斎の漢和辞典の間からぽろりと落ちたムイカリエンテの手紙
2年前に出した手紙を「不思議なものと感じています」と...お手紙をくださったのだ。
あれから3年半...完全に行き詰まった状態で迎えてしまった50歳という年齢...
その日に、こんな形でお手紙をいただくとは...
「50歳を過ぎた情熱しか、私は信じない」という宮本氏の言葉が甦る。
これからなんだ..
これから何に情熱を燃やし続けたかで決まるのだ。
闘わなければ...自分と...


後援会の打合せは順調に進み、その後懇親会。
お腹の具合がわるかったのだが、温めれば治るだろうと、焼酎のお湯割りを立て続けに流しこむ。
懇親会の間に体調はどんどん悪くなり、寒気が始まる。
二次会は、生姜の専門店で生姜のケーキとコーヒーにも生姜を入れて飲んだが
寒気はおさまらず、Iさんがくれたホカロンを背中とお腹に貼って帰宅。
体温37.3℃...微熱だが、寒気と腹痛で寝付けず。