叔母の他界

父の妹にあたる叔母さんが、今日亡くなった。
親戚の中では一番可愛がってくれた叔母だった。
大森の家には、子どもの頃、母に連れられて随分遊びに行った。
とても美人で、いつも元気な人だった。
世話好きで、いつも家に近所のいろんな人が出入りしてにぎやかだった。
大事な事をたくさん教えてくれた叔母。
若い頃、ギャンブル好きの叔父に散々泣かされた。
でも、負けずに三人の娘を抱きしめながら闘った。
ある時から、叔父は人が変わったように叔母を大事にするようになった。
イカリエンテが中学生の頃だから、その変化をよく覚えている。
二人で海苔屋を営んでいた。
10年程前から認知症の症状が始まった叔母の世話をしながら
叔父は2006年、ある日突然寝ている間に亡くなった。
その後も認知症は進み、長女が引き取って世話をするようになった。
親戚の顔も誰もわからなくなってしまった。
波乱万丈の人生だったけれど、
最後は幸せだったんじゃないかなと思う。
ほっと一息ついて、やさしい顔で眠っている顔が浮かぶ。
また、どこかで会えるような気がする。
叔母さん、本当にありがとうございました。