寒風に咲く

浪人生活というのは空虚で寂しい。テンションも下がりぎみ。BLOGもさぼりがち。
リクルートから届くメールのタイトルは「残念なお知らせです」...
最初は受け流していたが、毎日続くとさすがに滅入ってくる。
やはり40代も後半になると就職の条件は厳しいらしい。
午前中はPCに向かって仕事探し、午後は自転車で出かけて読書をするという日々。
自宅にこもっているのは精神的によくない。
今日、ららぽーとに向かう途中に初めて通る公園で梅の花をみつける。
寒風の中で蕾をいっぱいにつけて、開きはじめている。
厳しい冬に耐えて耐えて蓄えてきた生命力が、まさに萌え出ずるときを迎えている。
生命というのはどうしようもなく能動的である。

去年、三重の藍織成さんに教えてもらった草木染めのことを思い出した。
花の咲く前の桜の木で染めた糸は鮮やかな桜色に染まるという...
ただ一瞬の開花のために、一年間樹木の中で蓄えられる生命の彩。
冬に耐えて春に花を咲かせる。それが生命のリズムである。
ららぽーとの書店で「水滸伝12巻」と「トルストイの生涯(ロマン・ロラン)」を買い
スタバで読みふける。
水滸伝はしばらく間があいてしまったが、11巻で梁山泊のトップの一人晁蓋が撃たれ
新たな展開へと進んでいく。
革命は死なり。道半ばの死ではあるが、志を継ぐ者が続々と出てくる。
革命は流れである。
ロマン・ロランの偉人の生涯シリーズ。ベートーヴェンミケランジェロは読んだが
トルストイは読んでいなかった。
苦闘の生涯...命に叩き込まねばならぬ。
夕方帰宅。リクルートからまたメール。初めての書類選考通過。急成長のベンチャー会社来週面接。
知人から電話があり、急遽化学プラント関連の会社の面接。明日の夕方千葉にて...
個人人脈で、来週月曜日には千葉の会社・水曜日は東京の会社の社長と会うことも決まった。
自分の力が試される時だ。不思議な時の流れであるが、焦ってはならないし、浮ついてはならない。
心を静かにして、自らの道を決断しなければならない。使命の道を選ばねばならない。