海の旭日

先週と同じ、賢島ホテルに1泊。
前夜の天気がよかったので、
目覚ましをかけて4時半に起床して海へ...
早すぎたので、海は真っ暗。
誰もいない真っ暗な断崖の上に立って日の出を待つ。
足元から波の砕ける音が響いてくる。ちょっと恐い。
水平線には靄がかかっていてすっきりしない。
東の空が赤く染まった後、空全体が白み始める。
...と...薄いもやの向こうに、蜃気楼のような太陽の形が浮かび上がる。
水蒸気のフィルターを通して、太陽の形がはっきりと見える。
海と風と雲と...そして太陽が作る、幻想的な美しい風景。
靄から抜けて、朱い陽光が海面にさしこむ
旭日を見ていると、なんともいえない力が胸中にみなぎってくる。
闇が深いほど暁は近い...
いかなる嵐が吹き荒れようとも、太陽は正確な時とともに地平に現れ昇っていく。
暗雲に隠れて見えない日にも、太陽は厳然と天空に輝いている。
旭日の昇る様を見るたびに、我が胸中の太陽もまたかくあれと願う。
いかなる暗雲に覆われるようなことがあったとしても、
自らの胸中には太陽のごとき力と輝きを持ち続けなければならない。
そんな気持ちになれた、朝の情景。