夕陽を追いかけて

今日は鈴鹿で仕事をしてから、玉城に寄って鳥羽へ
下道で鵜方を通りがかった時に、夕陽がきれいだったので
鵜方の横山展望台に寄り道
7〜8年前に登ったが、景色はほとんど変わっていない。
展望台で写真を一枚。
西の空には夕陽が沈み始めている。
木立ちが邪魔で夕日の写真が撮れないので
西に向かう山道をひたすら走る。
起伏の多い狭い山道を3kmくらい進んだだろうか、
木々の間を抜けて、やっと夕日がきれいに見える場所に...
沈み行く夕日の美しさに見とれて時間を忘れて佇む。
鳥の鳴き声以外は何も聞こえない。
至福のひと時。

...
しかし、この後大変なことが起こる。
夕陽を追いかけて細い山道を走ってきたうえ
その美しさに見とれて日が暮れ始めてしまい
暗い山道は危ないと思って、戻らずに先へ先へと進む
もっと深い山に入ってしまったらどうしようかとも迷ったが...
山のふもとに舗装された道路が見えたので山沿いに戻れば帰れると踏んで
長い階段を降りきって道路へ...
ところが、この道路歩いても歩いても
両側を山に囲まれているのでどっちに向いて歩いているのかわからない。
舗装されているとはいえ、起伏も多く曲がりくねっている。
太陽は完全に沈んでしまい、闇はどんどん深くなる。
途中で砂利道になってしまい道が細くなる。
このまま行き止まりだったらどうしよう( p_q)エ-ン
人はおろか車も全く通らない。道の両脇は、雑草が伸び放題で
普段人も車もほとんど通らないことを物語っているようである。
外灯なんてない真っ暗な道を50分ほど歩いたころ
後ろから初めて車の音が...
必死に手を振って止まってもらい、事情を話す。
地元の人らしいオジサンが、1km先の国道まで乗せてくれる。
「この辺は猪がいるから危ない」と言われる。
車を降りてさらに40分歩いて、やっと展望台の麓へ
しかし、展望台に向かって国道から入っていくと真っ暗闇
で、あきらめて引き返し、途中にあった自動車修理工場に飛び込む。
事情を話すと、社長と思しき人が車で送ってくれた。
車の中で事情を聞いて「どうやってそんな遠くに行ったのか」と
驚くやら呆れるやらで大笑いされてしまう。
帰り道、自分の歩いてきた道をたどって距離を測ったら
なんと10km...山道を4kmくらいは歩いたので14km
車に乗せていただいた距離が2台で2kmくらいなので
10+4−2=12kmも歩いたことになる。
遭難してしまうのではないかという不安と
足の裏にできた豆がうずいて、情けないこと...
ただでさえ疲れているのに、軽率な行動で疲れが倍増してしまった。
ホテルにチェックインして、そのまま扇屋へ
スタミナつけなくっちゃと思って、松阪牛のハンバーグ!