地方都市のラッシュ

97%くらいは高校生。
近鉄鈴鹿線...昼間乗るといつでもガラガラ。
今朝は珍しく朝の混雑時間。
押し込まれた電車には高校生の熱気でむせるようである。
試験中なのか...教科書を黙々と読み直している学生
頁のほとんどにマーカーが引きまくってある。
どこが大事かわかるのかなぁ?
にぎやかな男子の集団は、世界史の問題を出し合って
盛り上がっている。
東京では見ない光景
社会人なんて殆ど乗っていないのだから、
それがいいのかもしれない。
世界史の問題を聞きながら、心の中で記憶を探る。
やっぱり出てこない。惨敗の赤点である。
彼らもオジサンになったら覚えていないよな...こんな問題。
化学の問題なら自信あるんだけど〜と思ったが
今日は世界史と数学の試験らしく
それ以外の教科書を開いている学生はいなかった。
オジサンも、年齢よりは若いつもりだったが
高校生に囲まれては、さすがに勝てない。
はりのある肌、若々しい体臭
張り裂けんばかりの生命
若いとは、なんと美しいことだろう。
約30年前、自分もこんな顔をしていたのだろうかと思ったとき
電車は終点の平田町で停車し、
躍動する生命たちが電車から流れ出ていった。