深夜のサイゼリア

後輩のK君とドリンクバーで閉店まで語り合う。
仕事のこと家庭のこと健康のこと...
様々な悩みを抱えながらも
ひたすら懸命に前進している人間の顔というのは
なんと美しいのだろうと思いながら
彼の話を聞いていた。
3時間の対話の中に愚痴や弱音は一切ない
ただ純粋に自分の使命というものに対峙して戦う意欲と
友人の成長を願う思いやりにあふれている。
そういう青年を鏡にして、その前に立つと
年齢のせいだけではない自分の精神の衰えに気がついて
これではいけないと猛省する。
仕事の忙しさにかまけて、忘れていたことを思い出す。
いま読み返している『草原の椅子』の冒頭に
『使命』というテーマが出てくるが
使命ということを意識し続けなければ、年齢とともに
衰える一方なのかもしれない。
「50歳を過ぎた情熱しか私は信じない」という一言を
何かの本で読んだことがあるが
情熱を持続し続けることは
使命を自覚することなのかもしれない。