就職決定...激励の慈雨の中で...

朝10時過ぎ、携帯が鳴る。人材紹介会社のIさんの表示。
どきどきしながら電話に出る。
「ムイカリエンテさん、おめでとうございます
 今朝、○○社長から電話があって採用が決まりました。
 先日のプレゼンが良かったですね〜。 
 出社は五月の連休明けからでよいそうです」
一日千秋の思いで待ち望んだ電話。思わずガッツポーズ!
嬉しくなって外に飛び出し、お世話になった方々に電話やメールをしながら、青葉の茂る道をあてもなく歩く。
ハナミズキの花がそこかしこで白やピンクの花を広げている。


約4か月の闘いを思い起こしてみる。
突然の失業、年齢の壁に阻まれて活動は思うに任せず、連戦連敗...
辛い闘いで、落ち込んでつい弱音を吐いてしまったこともあったが
それを支えてくれたのは、数多くの友人であった。
このブログにコメントを寄せてくださった方々も含め、
数限りない激励の慈雨は、電話でメールで、ほぼ毎日のように降り注いでいた。
温かい春の雨を浴びて、胸中に勇気が芽生えいつの間にか花を咲かせてくれた。
決して一人で勝ち取った結果ではないのである。
なんらかの形で激励を送ってくれた人の数は、なんと43人。
お一人お一人に合掌するような思いである。

映画『奇跡の人』で知られるヘレン・ケラーの教師、アニー・サリバン女史が、
愛とはどんなものかについて少女ヘラン・ケラーに教える。
目も見えず耳も聴こえず、喋ることもできない少女にこう教えるのだ。
「愛とは、今、太陽が出る前まで空にあった雲のようなものですよ」と先生はおっしゃいました。
 私はこの答えをその時了解することはできませんでしたので、先生はもっと簡単な言葉で説明してくださいました。
「あなたは手で雲に触れることはできませんが、雨には触れることができます。
 そして、花や乾いた土地が暑い一日のあとで、どんなに喜ぶかを知っています。
 あなたは愛に触れることはできませんが、それがあらゆるものに注ぎかける優しさを感ずることはできます。
 愛がなければ、あなたは幸福であることもできず、その人と遊ぶこともで望まないでしょう」
                         宮本 輝『ひとたびはポプラに臥す⑥』


ただただ祈り続けたのは、自分の使命の道を進める仕事に就くこと。
使命は見えない、しかし、自分にしかできない使命は、どんな人にもあるはずである。
応募しても応募しても書類が受け付けられなかった時期、
リク○ートの担当からは、希望条件をどこかで妥協するしかないのでは?と言われたこともあった。
しかし、それには応じなかった。妥協で決まった仕事に喜びを見出すことばできないと思ったから...
落ちた会社を振り返ってみれば、どれも決まらなくてよかったと今は思える。
前日書いたように、偶然に偶然が重なって決まったこの会社は、
自分の経験に一番合っているし、給与の条件も一番良かった。
人生は分かれ道だらけである。普通だったら右に曲がるところを左に曲がったら、
事故に遭うことだってあるし、思わぬ幸運に出会うことだってあるのだ。
こういう結果に巡り合えるのは運としか言いようのないことである。


応援をしてくださった方々に、ただただ感謝感謝。
4か月の休暇をとったつもりで、残された休暇を存分に楽しみます。
本当にありがとうございました。
これからも熱い思いで頑張ります。