眠れない夜

三連休で、しっかり身体を休めたので
病気のことも気にならず...
朝は忙しく..出掛けに薬を忘れ...
一日薬を飲まずに過ごしてしまった。
お金のない時に薬代ももったいないし
飲まないで済めばいいのだが...


ところが...
翌日の仕事のため、夜11時に布団に入ったが眠れない。
暗い部屋の天井を見つめているうちに、
この先のことが頭を廻りはじめ、悪い予想ばかりがぐるぐると溢れだして
過去の嫌な思い出までもが次々に、記憶の中から甦ってくる。
まるで、ドミノ倒しのように、心が崩れていく。
何故、生きる価値のない状態で生きていかなければいけないのだろうと
発狂してしまうのではないかと不安になるくらい激しい動悸も始まり、
どんどん頭が冴えていく。
最後に時計を見たのが1時過ぎ、一瞬眠ったようだが、3時にぱっと目が覚める。
嫌な夢をみたような感じで、激しい動悸がまた始まる。
そのまま朝まで眠れずに、現場に向かう。
いつもは電車で寝れるのに、座って目を閉じても眠れない。
そんな調子で、激しい肉体労働をして帰宅し、今夜こそはと思ったが眠れず。
今夜も酒を飲む。....こうしてアルコール依存になる人も多いようだが..


少々の落ち込みや眠れない事は、生きていればだれでもあるかもしれないが
あのドミノ倒しのような心の崩れ方は、やっぱり病気なのだなと自覚する。
しばらく薬は飲まなければいけないようだ。


これまで、寝付けないという経験は、ほとんどなかった。
しかし、こうやって眠れない夜を過ごしている人は、世の中にたくさんいるのだろうな
それを今経験しているのだ...人間というものを知るために...

「私は迷うだけ迷い、悩むだけ悩む、悲しくなれば泣くだろうし、
 つまらないことで腹を立てるだろう、金がなくなればうろうろするだろうし、
 恩愛の情にも脆くなりたい、一生、人事葛藤の中でよろめき、
 むなしい望みにすがりついたり、絶望したりするだろう」(中略)
「人の十倍苦しみ、人の十倍悩み、誰も経験したことのない恐怖を経験しよう」
と、冲也は続けた。
「私は才に乏しいごく平凡な人間だ、一生を賭けて、人間の弱さ、はかなさ、
 醜さ哀れさをさぐりだしてみせる、自己元来鉄壁銀山と悟りすまして、
 人間のおろかさや悲しさが書けるか...悟りなんぞまっぴらごめんだ」
                     山本周五郎『虚空遍歴』


家に帰ったら、とらやの詰め合わせが届いていた。
マンションの隣に、へーべ○ハウスの建て売り住宅の建設が始まり
左官屋が飛ばしたセメントが、うちの窓に付いていたので
クレームの電話をしたところ、旭○成の支店長が持ってきたとのこと。
営業マンも大変だ...   遠慮なくいただいます↓