遅い春

湖岸道路を走って、最北端の町へ...
目的地を見落として、福井県境を越えてしまう。
20mほど走ってUターン
あと10kmも走れば日本海に着いてしまうのだが
仕事中だし、また機会があればということで...


用事を済ませて再び湖岸に沿って戻る。
途中、水鳥ステーションという道の駅で休憩。
ここから望む湖は、なかなか美しい。



そして、道を渡って湖岸に降りて、少しだけ散策。
西に傾き始めた太陽の光が水面で弾けてきらめいている。


桜前線は、もう関東にまで迫っているのに、北陸に近いこの地では、桜は未だ何の色もない。
それでも、木々が芽吹き始め、水鳥はいつの間にか姿を消して...
春はそこまで来ている。


岸に立ち上がる木々の根元を洗う波を見ながら、自分がここにいることの不思議を思う。

思えば...流されるままにここまで来た。
無意味な時間を費やしている余裕など、もう残されていないのだ。
前に進まなければ...