強く雄々しい風の吹きわたるかなたへ...

前回の日記で問いかけた疑問...


斎藤孝氏の著書をきっかけに読んでいるニーチェの『ツァラトゥストラはこう語った』にヒントを見出した
自分の今の状況とかぶる。
ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

わが友よ!のがれなさい、あなたの孤独のなかへ。
あなたは毒のある蠅どもによって、刺され続けているではないか?
のがれなさい!強く雄々しい風の吹きわたるかなたへ。
のがれなさい、あなたの孤独の中へ!
あなたは、このちっぽけなみじめな者どもにあまりに近づいて生きてきた。
目に見えぬ復讐からのがれなさい!
あなたに対して、かれらが加えるものは、復讐以外のなにものでもない。
かれらに向かって、もはや腕をあげることをやめなさい!かれらは無数なのだ。
蠅たたきになるのは、あなたの運命ではない。
あなたは毒のある蠅に刺されて、疲れている。百か所も傷を負って血を流しているではないか(中略)
彼らは、その狭い料簡で、あなたに関していろいろ推察する。
かれらにとっては、あなたは常にいかがわしい存在である。
かれらは、あなたの徳をいちいちとらえて、あなたを罰する。
かれらが心から許すのは、ただ、あなたの失敗だけである。
             『ツァラトゥストラはこう語った』 第一部 市場の蠅

見よ、この苦痛そのものも、あの同じ良心の生み出した産物なのだ。
あの良心の最後の微光が、いまなおあなたの悲しみの上に輝いているのだ。(中略)
今日はまだあなたは一人立ちで多数を向こうに回して苦悩している。
今日はまだ、あなたはあなたの勇気と、あなたのもろもろの希望を少しも失っていない。
だが、いつかはその孤独があなたを倦み疲れさせるだろう。
いつかはあなたの誇りが膝を屈し、あなたの勇気が歯ぎしりするだろう。
いつかはあなたは「わたしはひとりぼっちだ」と叫ぶだろう!
いつかは、あなたは自分の高さをもはや見ることを忘れ、
自分の低さをあまりにも身近に感じることになるだろう。(中略)
あなたは彼らを超えて行くのだ。しかしあなたがのぼればのぼるほど、
妬みの眼は、あなたをますます小さな者として見る。
そして、飛ぶ者ほど、飛べない者に憎まれる者はない。
かれらは、不公正と汚物を、孤独な者に向かって投げつける。(中略)
孤独な者よ、あなたはあなた自身の道を歩むのだ!
             『ツァラトゥストラはこう語った』 第一部 創造者の道

自分は、どうも組織から逸脱してしまうことがある。
仕事は人の何倍も頑張って、結果も出してきたし、仕事自体を楽しんできた。
それでも、無理解の人々に迫害され、陥れられ、追い出された。
今再び...正論を言えば言うほど疎まれ蔑まれ弾かれようとしているのがわかる。
でも、そんなことはどうでもよくなった。
「孤独の中へのがれる」という意味はよく理解できないが、
独りでも闘えということかな...自分を見つめろということかな? とらえ方は自分次第だと思うが..
蠅たたきは時間の無駄だ。やめておこう。


ただ偉大なる太陽を見つめて進むべきか

...三重 安乗灯台の日の出 2007年冬撮影
こんな雄大な景色を見てきたのは、今闘うためかな