BOBBY

出張から帰り、つかの間の休日...
しかし、午後から夜まで予定がいっぱい。
新宿に出かけ、帰宅は21時。疲れた。
帰りにGEOの最新版コーナーで『BOBBY』を見つけ、迷わずレンタル。
ボビー BOBBY  [DVD]
映画の存在すら知らなかったが、キャストは豪華である。
1968年6月6日、ロバート・ケネディ(愛称 ボビー)が、暗殺された一日。
アンバサダーホテルを舞台に繰り広げられる人間たちのドラマ。
冷戦問題・人種差別問題、そしてベトナム戦争
多くの政治的難問に挑戦するため大統領選を戦うボビーと、それに大いなる期待をかける人々。
誰もが彼の勝利を信じていた闘いの最中に、凶弾に倒れる。
映画の最後の10分間は、ボビーの生声のスピーチが流れる。
彼の声は、民衆の心に響く。

暴力は国の名誉を汚し人々の命を奪う。(中略)
誰であろうと、どこで暮らそうと、どんな職業であろうと犠牲者となりうる(中略)
私たちは力を誇るものや力を行使するものを安易に賛美する。
自分の人生を築くためなら他者の夢さえ打ち砕く者を、私たちは安易に許してしまう。...
社会全体を浄化することによってしか、私たちの心から病巣を取り除くことはできない。
あなたが誰かに、人を憎み恐れることを教えたり、人の肌の色や信仰や考え方によって
劣っていると教えたり...あなたもまた他者に対して同胞としてではなく敵として映る。(中略)
地上での私たちの人生はあまりにも短く、なすべき仕事はあまりにも多い。
これ以上の暴力を私たちの国にはびこらせないために...
暴力は政策や決議では追放できない。
私たちが一瞬でも思い出すことが大事なのである。共に暮らす人々が皆同胞であることを。
彼らもまた、私たちと同じように短い人生を生き、与えられた命を私たちと同じように
最後まで生き抜きたいと願っている。
目的を持ち、幸せに満ち足りた達成感ある人生を送ろうと...

先日紹介した『ケネディーからの伝言』より彼の民主主義についてのスピーチを抜粋する。
今の日本の政治が反省すべき点が多く含まれる。

新しい冒険や恐れにおののき、人類共通の問題に無関心を装い、
今日の生活に満足しきっている人間に未来はない。
情熱と理性と勇気をもって、アメリカ社会の理想達成のために
個人的にコミットする者にこそ未来はある。
(中略)
民主主義とは決して最終的に成就されるというものではない。
それは常にダイナミックな挑戦であり、努力の継続であり、日々新たなる奉仕であり、
各世代の必要性に応じた目的を作り出すプロセスにすぎない。
(中略)
先の考えもなく、ただその場限りの劇場的効果を狙った反対、
破壊するだけで再建の指針もない反対、そしてただ反対のための反対は
自己満足のほかのなにものでもない。

民主主義とは与えられるものではなく、勝ち取るもの...
与えられた民主主義を享受してきてしまった日本人には
理解しきれないかもしれないが...

...それにしても、シャロン・ストーン歳とったな〜