物のあはれ

新幹線は、これまでどれだけ乗っただろう...
この一年だけでも、100回くらい乗っている。
累計では 1,000回くらいは乗っているかな?
今日は、新横浜から広島の福山まで長距離移動、しかも早朝
というわけで、グリーン車に乗ることにした。
グリーン料金はもちろん自腹。
シートのすわり心地は、まるで他の乗り物に乗っているようで快適そのもの。
斜め前にはタレントの松村邦弘氏(後ろから撮影→)
無料で置いてあるWEDGEという雑誌をぱらぱらめくる。

感動とは、納得よりもさらに心の奥低から人を動かす原動力となるものである。
感動とは心を揺さぶられることである。
人が何かを見、何かを聞き、何かに触れて、心を動かせる。
心が動くとは、ある時は嬉しく、ある時は恋しく、また腹立たしく喜ばしく
あるいは楽しくおもしろく、あるいは恐ろしく憂わしく、美しく悪ましく
あるいは恋しく厭わしく、様々に心は動くものである。
以上の表現は本居宣長の『石上私淑言』にあるものだが、
このような心の動きを宣長は、「物のあはれを知る」と言っている。
...
心の賢い人は、言う言葉もなす行為もそれに応じて賢く、
心の拙い人は、言う言葉もなす行為もそれに応じて拙いものである。
...
人を感動させようと思ったら、まず自らが「物のあはれ」を知る心
すなわち感動する心を持っていなくてはならない...
船橋晴雄「物のあはれを知らざるは心なき人なり」WEDGE4月号

「物のあはれ」高校時代に古典の授業で聞いた懐かしい響き
日常生活で耳にすることはないが、感動する心と訳せばわかりやすい
心を研ぎ澄ませば、日常に埋没してしまいそうな小さなことにも感動できるし
どんなことでも生きる悦びに繋げていくことができる。
良書を読み、人と語り合い、自然に触れ、芸術に感動する...
道端に咲く花の姿にも物のあはれを感じることはできるのである。
心豊かに、感動の日々を...ムイカリエンテ!