はじめに

徒歩で、陽気に、私は大道を歩き出す、
健康で、自由に、私の目の前の世界は、
私の目の前の褐色の路はわたしが選択するどこであろうと先導する。
今から後わたしは幸運を求めない、この私自身が幸運なのだ
           ウォルト・ホイットマン『大道の歌』

昭和36年...今にして思えば終戦からたった16年後、戦後の混乱から復興して、高度成長を始めた時代に生まれて、
いままで、42年生きてきました。
少年時代から学生時代にかけて、ある意味激動の時期であったような気がしますが、
それは、私自身が多感だったからなのかもしれません。
幸いに、多くの人との出会いの中で、多くのことを感じながら生きてくることができました。


社会に出てからも様々なことがありましたが、時代がよかったせいか大して苦労もしなかったにもかかわらず
好きな仕事に就いて、好きなことをして20代から30代にかけては、実に充実した楽しい人生でした。
しかし、2003年10月..42歳になる直前、会社から突然の解雇通告..その原因は、ここには書けませんが
蜥蜴のしっぽのように、ばっさりと切り捨てられてしまいました。
2004年12月、人生で初めての失業生活が始まりました。


丸裸で寒空の下に放り出されたような絶望に打ちひしがれ、自身の宿命というものを、初めて思い知らされました。
そこから、生きるということへの思索が始まったのです。
考えたこと、感じたことは記録しておかねば忘れてしまう。
しかし、日記というものはどうも苦手で、学生時代に何度も挫折していましたので、
この数年、話題になっているBLOGというものを書いてみようと思い立って、書きはじめることにしました。


2004年11月現在、以前の仕事の縁であるベンチャー企業に拾われて、2か月ほど前から楽しく働いております。
会社が小さい分、以前よりも仕事の範疇が広く責任も権限も重い仕事を任され
大阪の泉佐野というところに単身赴任して、ある環境問題の解決に奔走しております。


これから先、人生がどう転んでいくのかわかりませんが
冒頭のホイットマンの詩のように、生きていければと願っております。