心根

家庭の匂いがしないと、よく言われる。
そういう男には気をつけろ...と何かの小説に書いてあったような...
子どもの教育には全くといっていいほど関わらず
家のこともしないで自由に遊び歩いている男など
ろくなものではないに決まっている。


先日、息子の誕生日の食事の帰り
娘が「父ちゃんのときもやろう」と言った。
珍しいことではあるが、悪い気はしない。
一番忙しい息子が帰ってこれるならということで、日程を調整し
娘がチョイスした店へ...


最近、センター北駅にできたショッピングモール内のフレンチレストラン
今どきの若い子は、こういう店がいいのだな...
食事の前に、息子と娘からバースデイプレゼントをもらう。
これも珍しいことだ...


27歳の息子からは、多機能のペン
ボールペン・タッチペン・ドライバー・定規・水平器付
建築デザイン設計の仕事をしている息子らしい
25歳の娘からは、ハンカチとマネークリップ
お札をはだかで束ねて持っているのが格好いいらしい
それぞれに、考えて選んでくれたプレゼントを、ありがたくいただく。
こんないい加減なダメおやじに...
感謝感謝



こんなオヤジだから、子供たちに何かを望んだり押し付けたりしたことはない。
ただひとつだけ「心根のきれいな人間になってほしい」という願いだけがあった。
願いというだけで、何を教えてきたわけではないのだが...
それでも、二人ともそれぞれが、道を踏み外すこともなく
心根のきれいな 優しい人間に育ったように思う。


息子のことは先日の日記に書いたが、娘も幼稚園の先生として一生懸命に闘っている。
先週は、幼稚園の餅つきに助っ人で行った。
実に明るく活き活きと働いている姿が、輝いて見えた。


悩みはそれでもあるはずだけれど
それぞれに、自分の好きな道を歩いていることが、何よりも嬉しい限りである。


料理の写真は、明るさが足りずにブレてしまったので二枚だけ...