それは、何の脈絡もなく突然に来た。
7月13日金曜日...
抑えていたストレスや悲しみが堰を切ったようにあふれた。
胸骨の裏側あたりから、
得体のしれない巨大な塊が突き上げるように
不安と恐怖が湧き上がった。
動転して、しばらく飲んでいなかった薬に手を伸ばした。
そこにあった3錠を慌てて飲み込んだ
...それでも処方の1日量の3倍...無茶だったかもしれない。
一刻も早く眠ってしまいたかった。
そして深い眠りに落ちていった。
12時間後、目が覚めるが目眩であるけず這ってトイレへ...そしてまた眠った。
夜も一旦トイレに起きたが、それきり翌日も同じように眠り続けた。
2日目の夜、はじめて食事を摂った。そしてまた眠った。
3日目...55時間後にやっと起き上がった。
不安の止まらないまま、仕事には行き続けた。
出張が多かったので、いつもよりさらに酒の量が増えていった。
飲んでも飲んでも、何も変わらない...
今日医者に行き、投薬治療が再開した。
以前も日記に書いたことだし、隠そうとは思わない。
ただ、無茶はよくなかった。
要因は、わかっている。
しかし、今はどうにもならない。
薬でごまかしながら生きるしかない。
- 作者: ドストエフスキー,工藤精一郎
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1987/06/09
- メディア: 文庫
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《これはおれが重い病気にかかっているせいだ》結局彼は暗い気持でそう決めた。
《おれは自分で自分をおびやかし、苦しめながら、自分のしていることが、わからないのだ....
昨日も、一昨日も、このところずうっと自分を苦しめつづけてきた、病気が直ったら...
自分を苦しめることもなくなるだろう....だが、すっかりは直りきらないとしたら、どうだろう?
ああ! こんなことはもうつくづくいやだ!....》彼は足をとめずに歩きつづけた。
彼はなんとかして気を晴らそうとあせったが、どうしたらいいのか、何から手をつけたらいいのか、
自分でもわからなかった。ある一つの、抑えることのできない感覚が彼をとらえて、
刻一刻ますます強くなっていった。
それは目に見えるまわりのいっさいのものに対する限りない、ほとんど生理的といえる嫌悪感のようなもので、
かたくなで、毒々しく、憎悪にみちていた。
行き会う人々がことごとくいやだった、.....顔も、歩く格好も、動作も、何もかも虫酸がはしった。
もし誰かが話しかけでもしようものなら、彼はものも言わずに唾をはきかけるか、もしかしたらかみついたかもしれぬ......
ドストエフスキー『罪と罰』 第二部
最近読み始めたドストエフスキーの『罪と罰』
ラスコーリニコフの苛立ちとか不安とか怒りとか...
自分のなかにも同じものがあることに気がつく。
ラスコーリニコフのつぶやきを読んでいると、自分の中から聴こえているようにさえ思える。
最近、酒も飲みすぎているな...
すこし抑えなければ....
出張で飲んだ写真まとめて↓