若き旅人たちへ…

懸命に生きる青年の姿ほど、
美しいものはない…
たとえ今は
どんなに厳しい状況であっても
どんなに危うく見えても
青年が前に向かって歩く姿を
目にするだけで
希望が…勇気が…そして
歓喜がわきあがる。


客先からの帰り、横浜駅で途中下車
暑さを凌ぐためにルミネのエントランスに入って
涼しい場所で会社に業務連絡
...と、視界の中に自分に近づいてくる影が...
ゆっくりと焦点を携帯から背景に移すと
な、なんと、そこにはあの妖精のMAYUちゃんが立っていた。
買い物の最中に偶然ムイカリエンテを
見かけて声をかけてくれた。


仕事が終わったなら、これから友達と飲みに行くので、一緒にいきませんか?とお誘いをいただく。
あと一軒お買い物に付き合って、お友達との、まちあわせ場所へ…
さて妖精が集まるのか...と思いきや、現れたのは同級生のイケメン2人...
いまどきの若者らしく、清潔感があって礼儀正しく...そしてスマートで優しい感じ。
F君はO大学の中文科で学び、上海に短期留学の予定。
M君は音響関係の勉強をしていて、現在就活中
二人とも本当に感じのよい青年だ。Mayuちゃんの友達だから、いい子に決まっているが...
スタバ裏の安〜い居酒屋へ
最近、若者と飲む機会が全然なかったので、とても新鮮。
1杯180円の焼酎をぐいぐい飲みながら、楽しく過ごす。
遅れて、もうひとりかわいい女子H ちゃんが登場...
いい加減酔ったところでおじさんは退散した。
皆、いい眼をしていたな…そう思って、とても清々しい気持ちで夜空を見上げた。


彼らも、これから世の中の「憂きこと」に遭遇しなければならないことがたくさんあるだろう。
でも、負けずに自分を輝かせていってもらいたいものだ。
と...親のような気持ちで思った。
男子二人からは、翌日早速Facebookの友達申請をいただいたので、
おじさんには、なにも教えてあげることができないけれど...
4人に、以前にも紹介した石川啄木の詩と岩崎航氏の五行歌を贈りたい。
青年よ歩き出せ! おじさんもまだ頑張る。

年若き旅人よ、何故にさはうつむきて辿り給ふや、
目をあげ給へ、常に高きを見給へ。
かの蒼空にまして大いなるもの、何処にあるべしや。
如何に深き淵も、かの光の海の深きにまさらず
如何に高き穹隆もかの天堂の高きに及ばじ。
日は常に彼処にあり。
たとへ何事を忘るるとも、
わが頭の上の限りなき高さを忘れ給ふことなかれ。
常に目を上げよかし。
よし其の為に、足路上の石に躓きて倒るるとも、
其傷の故になんじの生命を危うくすることなからむ。
蛇ありてなんじの脚を噛むとも、其毒遂に霊魂の花までも枯らすには至らじ
けだかき百合の花は下見てぞ咲く。然れども人々よ、よく思へかし、
人の目にふれぬ荒野の百合だにも、其生ひ立つや、茎は皆天を指す也。
石川啄木集』より

辛かったその事より
なぜだろか…
力いっぱい励ましてくれた
その時のあなたが思い出されて
虹が 懸かるんだよ


何度でも
何度、摘まれても
芽吹くいのちの
微笑みは
悲哀を後にし蝶として舞う
 

降りかかる
この悲しみ痛みが
人たる宝冠
そう言い切れるほどの
根をはるために


悩みへの
果てなどはない
応戦こそが
一つの城を
築くと信じる


良かれ悪かれ
怒濤の波が
押し寄せるだろう
ものともしない
船つくるのだ


飛翔しようと
助走が極まった
ぼくの本気を見て
今 吹き出し
向かい風


     岩崎航 五行歌より

MAYUちゃん ありがとう(=^0^=)