水に映る睡蓮

二日酔いが残ったまま目が覚めた。
昨日は飲んだからな...


K大学の支部総会と個人面談会の役員で
応援を依頼され、朝からキャンパスへ...
役員会の後、午後から総会、そして個人面談。
この大学の伝統で、
後援会の役員と各学科の教授陣が、毎年この時期全国21支部を回って、
ご父母と個別に学生生活の充実と将来のために話し合いをする。
一昨年までは、ムイカリエンテも地方支部に出張して、ご父母の方々と交流してきた。


懇談会の後、大学の隣の京王プラザホテルで懇親会。
参加者300人の立食パーティー...これも学長をはじめとする先生方とご父母の懇親の場...
だが...ムイカリエンテの役目は既に終わったので、あとは飲むだけ...
先生方や役員の面々はもう顔なじみなので、あちこちに挨拶に回ったり
初めてこの会に参加して、手持ぶさたな感じの人に声をかけたり...と忙しく動き回り
歩きながら飲むので、アルコールも回り...
二次会でもすっかり酔っぱらって、ついでに三次会まで行ってしまった。
帰りは終電... 二日酔いするわな〜


昼前に母から電話で、うちの近くのせせらぎ公園に睡蓮を観にいくので、一緒に行かないかと言われ出かける。
最近物忘れがひどくなった77歳の父、今週眼の手術を受けるという75歳の母...
会うたびに小さくなっていくように感じるな...でも、足腰は元気で、出かけない日はない。
睡蓮が満開の池のほとりに座って、母がつくってきた握り飯を3人で食べる。
中に入っているのは、母が山で摘んできて煮たきゃらぶき...美味いな。
子供の頃は、父が仕事ばかりで遊んでもらえなかったから、こうして外で弁当を食べるのはなんとなく嬉しい。


蓮の花は、今が盛り...絨毯のように敷き詰められた葉の上に、無数の花が咲いている。
一番端の花が水面に映る姿が美しく、何枚も写真に収める。




泥水の中を通って水面に出た花は、穢れを寄せけない気高さに輝いている。
環境がどうあろうと、まっすぐにけがれなく生きたい。
この花を見るたびにそう思う。
そう思っていても、現実は周囲の汚れに打ちのめされてばかりだけれど...


母は、めったに会わなくとも息子の心に敏感だ...
仕事のことは何も聞かずに、ただ身体に気をつけなさいと言って、
駅で手を振って帰って行った。