冬もみじ

昨日から、寒風の中、現場が始まる。
今朝は、10トントラックに満載の鉄の製作物が入り、据付作業が始まる。
大物の入荷はこれでほぼ終わり、この仕事もあと半月で終了する予定。


年末に応募した案件について、仲介する人材紹介会社より面談したいとのメール。
これまで、仲介会社さえ会ってもくれなかったので、少しはましだが...
応募した会社はエネルギー関連の上場会社で、最初から駄目元で応募したので
殆ど...全くというほど期待はしていない。
メールに返信して、一応10日に訪問することにした。


そもそも...
自分は、会社というところで仕事をしていけるのだろうかと、不安に思う。
これまで様々な会社を見てきた。また、様々な組織というものに所属してきた。
組織がなければ社会というものが成り立たないわけで、否定をするわけではないが..
組織というものは時に、人間を人間らしからぬ生き物になってしまう。
いい人なのに...と思う人が、簡単に嫌なやつになってしまう。
それが、その人が演じてそうしているのであればよいのだが、
殆どの場合、組織にしがみつきたいという自己保身のなせる業であるように思う。
そして、その醜い自己保身は、下流の人間を利用することで満足される。


今日も現場で、そんな場面にぶつかり、言いようのない怒りに包まれた。
しかし、自分は一時雇いの身..会社に傷をつけることはできないので、黙していたが..
それゆえに、怒りはいつまでも消えず、くすぶり続ける。
会社に入れば、そんなことは日常茶飯事なのだろうな...


仕事の後、面談に備えて髪をカットしてもらうために、ヤスコさんのお店へ...
パーマが若干残った状態で、爽やかな感じにカットしてもらう。
彼女の笑顔と、とりとめのないおしゃべりを聴いている間は心地よく
楽しい気分で店を出たのだが...
埼京線に揺られながら浅い眠りに落ちて、池袋で人の動く気配に目覚めた瞬間
今日のF氏の言動と、昨日のある会議でのT氏の言動が次々に脳裏によみがえり
言いようのない不快感と怒りが腹の底から湧きあがってきて吐き気さえ覚える。
「俺は、組織には適合できない人間なのだ」そんな思いが、頭の中を回り続け
このまま、どこに行っても疎外され、遂には行き場を失って、
野垂れ死にしていくのではないかと本気で思って、不安で息苦しくなる。


食後に薬を飲んだのに、なかなか眠れず...
処方箋では禁じられているアルコールを薄めずに飲んで寝る。
精神安定剤など、こんなときには全く役に立たない。


この汚れた世の中で、清らかに生きていく術はないのだろうか