アントニオ・ガデス!!フラメンコ鑑賞

高校時代の友人K君&フラメンコダンサー千秋と一緒に、フラメンコ鑑賞。
アントニオ・ガデス舞踊団という、スペインの一流舞踊団。
横須賀芸術劇場
http://www.japanarts.co.jp/html/antonio_gades/index.htm
http://www.jspanish.com/jfla/gades/index.html
これまで、新宿の「エル・フラメンコ」では
スパニッシュダンサーの踊りを見たことがあるが、舞台は初体験
2人の友人は20年も前から、この舞踊団の「カルメン」を何度か観ている。
千秋の執念で、前から2列目のほぼ中央席をゲット。
ダンサーの表情まで、はっきりと見える席。
ビゼーの『カルメン』が流れ、幕が上がる。
以前に、英国ロイヤルオペラの『カルメン』を観たことがあるが
フラメンコでありながら、オペラを思わせるような舞台である。
一シーンごとに、舞台全体が一幅の名画が切り替わるように変転する。
烈しく切ないフラメンコギター・哀しみを搾り出すような歌声
緩急の鮮やかで、磨き上げられた美しい群舞。
これほどまでに『情熱』を表現できる踊りを、ムイカリエンテは他に知らない。
群集の中でカルメンの真紅のドレスがひときわ鮮やかに浮かび立つ。
鍛え抜かれた美しい肉体。迫真の演技。群集の中で赤いドレスが舞い乱れる。
燃えるような赤の躍動は、カルメンという女性の中の情熱の炎であり業火である。
休憩のない90分の熱演は、瞬く間に過ぎ、悲劇の幕が降りる。
鳴り止まない拍手と歓声。
大感動の素晴らしい舞台だった。
スペインの至宝といわれた伝説の人、アントニオ・ガデス
残念ながら数年前に他界し、今はその踊りを観ることはできない。
この舞踊団は、その遺志を継いでできた舞踊団とのこと。
イカリエンテは、アントニオ・ガデスという人は知らないが
弟子であり、最後の相手役であったステラ・アラウソの踊りは
完璧な技術と、師への熱い思いで燃えているように見えた。
Muy Caliente!! やな〜
弟子が師の心を継承し、師を宣揚していく。
どんな世界でも、この方程式は変わらない。
人間として師を持つということは、最も人間らしくそして幸福なことである。
※友人は基本イニシャルですが、千秋は実名希望だったので..
おまけに写真のリンクを貼っておきます。(↓)
http://www.mmjp.or.jp/libre/lafet_ph.htm
(上の写真の中央の笑顔のお方...)

Andrian Galia & Stella Arauzo