若葉と清流と...

京都でレンタカーを借りて
伏見の会社に新規開拓の営業に行き
その後、伊丹の客先で打ち合わせ。
3時過ぎに京都市内に戻ったが
レンタカーの予約は6時までなので
ちょっと寄り道...
といっても、午後から雨


どうしようかな〜と考えながら、賀茂川沿いに北に上っていく。
そうだ、鞍馬に行こう...
京都市内は、数えきれないくらい来ているが、鞍馬方面は行ったことがない。
距離的にもちょうどいい。
鞍馬駅にセットして山道を上っていく。
標高が上がるにつれて気温が下がる。
市内は、たしか20℃くらいだったと思うが、山の気温は8℃


若葉色の山に囲まれた鞍馬の集落
ずいぶん昔から、ほとんど変わっていないであろう小さな街並みは
蕭々と降る雨のなかで、ひっそりと佇んでいた。
気温が低いせいか、辛夷は開いたばかり...八重桜が美しい。


坂道に沿った集落を抜けて、急に細く、そして傾斜がきつくなった坂道を上る。
道路に沿って沢が流れている。
市内では大きな橋がかかっている賀茂川も、源流に来ると幅1m程度の沢になる。
激しい雨が降ったのに、水は全く濁っていない。
山の斜面に落ちた雨は、ふかふかの腐葉土に沁みこんで、濾過されてから谷に注ぐのだろう...
しばらく上がってからUターンして、下りながら時折車を停めて、清流の写真を撮る。


川のせせらぎと、鳥のさえずり...そして風の音
それ以外には、いかなる音も聞こえてこない。
気温は低いが、すっかり春の色に染まった景色を眺めながら、きれいな空気を吸い込んで


鞍馬寺の山門前で買った草餅をほおばりながら山を下りた。