長野へ...

長野駅前のホテルをチェックアウトして
在来線を乗り継いで佐久平へ...
レンタカーを借りて、
まずは朝食を食べに「キキョーヤ」に寄る。
日記内検索をしたら、半年ぶり7回目
めったに来ることができないのに
店長のHanaさんは、名前を憶えておられて
「ムイカリエンテさん、いらっしゃいませ」
と言って迎えてくださる。
(過去の訪問 ↓)
http://d.hatena.ne.jp/mui_caliente/searchdiary?word=%A5%AD%A5%AD%A5%E7%A1%BC%A5%E4


ご主人も奥から出てこられて、わざわざ挨拶をしてくださって...
このご主人、最近は店に来る高校生から人生相談までされているという。
テレビに取り上げられたからといって、驕ることなく
目の前のお客さんひとりひとりを本当に大事にしておられる。
その爽やかな接客の姿が清々しくて、ここに来るとつい寄ってしまう。
高校生からお年寄りまで、お客さんの顔を見ると皆に愛されていることがよくわかる。


さて、10時前についたのだが、お客さんが午後の面会希望だったので、午前中はフリー
3時間ちかくもあるので、軽井沢に行くことに...


息子が大学院時代にお世話になった西森先生がデザインされた作品
軽井沢ニュー・アート・ミュージアム
を観るため。
外壁はすべてガラス張り...そして内部は白一色
中央の通路は吹き抜けになっていて、自然光がやわらかく取り込まれていて居心地がよい。
建築のことはわからないが、素敵な建物だ。




息子は都市デザインを学び、大学院を出て2年
最初の1年は単身中国の昆明に渡って、いきなり海外の現場で働き
帰国してからも、月に1日か2日くらいの休みしかなく、毎日終電ぎりぎりまで仕事をしている。
修行中の身とは言え、身体が心配なのだが...
若いうちの苦労は、きっとかけがえのない財産になるだろう。
息子の作品が世に出る日が楽しみだな...と思いながら建物を観てまわる。


2階の美術館は残念ながら休館
1階では「阿吽」というテーマで東京藝術大学出身者18人による絵が展示されていた。
それぞれに素晴らしい作品で、じっくり時間をかけて観覧したが
そのなかに、見覚えのある絵が...
有元利夫氏...宮本輝の小説のカバーをいくつも手掛けておられる人だ
たとえば→新装版 春の夢 (文春文庫)
こんなところでも宮本先生につながるんだな...


仕事を終えて、帰りに再びキキョーヤ...
先ほど老眼鏡を忘れてしまったのだが
行ってみると、エアキャップでしっかり梱包されていた。
開いてみると、汚れていたレンズもしっかり磨き上げてあって...また感動
名物アイスパンをイートインコーナーで食べていると
隣に座っていたおばあちゃんに話しかけられる。
近所の方で、歩いていて気分が悪くなって寄ったという。
駅前という立地もあるが、休憩所から人生相談まで...
パン屋さんの域を超えて地域貢献しているな。
4月からは、店内でビーシチューなどをいただける喫茶コーナーを始めるという
外販も多く、ただでさえ超多忙なのに...チャレンジャーだな
ますます感心しながら、自宅で食べるパンを買って帰途についた。