名古屋B級グルメ

昨夜は缶チュウハイを3本ほど...
夕食を終えて風呂に入り、12時頃に就寝した
...朝、いきなり内線電話が鳴って目が覚め
慌てて出ると、一緒に出張に来ている営業のS氏
「目眩が酷くて立ち上がれないから来てくれ」と...
時計を見ると4時半...眠い!
部屋に行ったときはフロントの人も来ていた。
数年前に同じ症状で救急車で運ばれたので、
今から救急車を呼んでほしいと...
S氏は63歳..肥満体形なので持病もあるかと思い、救急車を呼ぶ。
救急隊に問診されるが、普段は持病もなくただ目眩がするだけと応える。
救急隊は明らかに「そんなことくらいで呼ぶな」といった表情...言葉もきつくなる。
行きがかり上、ムイカリエンテも同行することになって、救急車に乗った。
近くの病院が受け入れてくれたので、5分で病院に到着。
廊下の長いすに座って、待機する。
当直の医師が出てきたが、S氏があまりにも頑固で
診察をするために仰向けになってくださいと言っても断固拒否し、キレはじめる。
「僕に、どうしろっていうんですか?」と若い医師...
点滴を打って寝かせてくれればいいんだと主張するS氏...
ここは病院なのだから診察と治療が目的で、寝るためだけの場所ではないという医師..
S氏の話す声を聴いていると、どうやらさっきより元気になっている。
点滴が始まったので診察室に呼ばれたが、医師も看護師も皆苦笑している。
そして、夜明け前の冷え切った街を歩いてホテルに帰る。


ホテルで少し休んでから、一人で名古屋市内の営業。
昼は「矢場とん」の味噌カツを喰おうと決めて、矢場町の本店に行き、鉄板とんかつを単品でいただく。
カウンターの向こうでは、一人がひたすら豚肉に衣をつけているのだが、その数が100枚ではきかない。
一日でこんなに売るのだろうか...すごいな〜


ひさしぶりの味噌かつは、やっぱり美味かった。
その後、大須商店街を少し散策し、「岩瀬パン」へ...目的は「カタパン」
『名古屋の不思議』という本の、「不思議な店」の章で紹介されていた岩瀬パン。
お店はこれ↓

思いっきり昭和な感じのパン屋だが...この前を通って、客が入っているのを見たことがない。
恐る恐る入ってみると、あった...「カタパン」8枚入り500円。

本の文章をそのまま抜粋しておきます

大須にある岩瀬パンの名物は「カタパン」だ
その名のとおり、硬い。硬いって、フランスパンくらいの硬さを想像されたら大間違いである。
パンとパンがぶつかると「カチカチ」と瀬戸物のような音がするのだ。
しかもずっしりと重い。袋に入れて持っていると、タイルを持ち歩いているような錯覚におちいる。
まず歯では噛み切れない。歯が折れるので危険です。手で折ろうとしても確実に折れない。
じゃあどうやって食べるのか。店主が実演してくれた方法は、
・トンカチで叩き割る。
・破片をなめる。
である。パンの話である。いま僕はパンの話をしているのであるのだ。
破片をなめると...、とくに味がしない。いや、しばらくなめていると...、あ、ほんのり甘くなってきたのだ。
パンだ。やっぱり、これはパンだったんだ。と、うれしくなる。

実際にやってみたが、まるで歯が立たない。奥歯でも砕けない。歯には自信があるのだが...駄目だ。
手でも折れない。力任せにやって、やっと半分。それ以上には割れない。
結局まな板の上で包丁の裏側で思い切り叩いて割った。
しゃぶっていると、たしかにほんのり甘くなる。その甘さが美味しいのだから不思議。
こんなもの作ろうっていうおやじは、名古屋の風土でしか生まれないんだろうな...面白い。


午後からは知多の液晶メーカーに営業に行って、新規案件の引き合いをもらい...
名古屋に戻って、遅れている新幹線に乗って帰宅。
疲れた一日だった。


...そうそう、S氏は結局点滴が終わった6時過ぎに病院から追い出され、ホテルに一旦戻ってから
横浜の自宅に一人で帰っていった。