『コクリコ坂から-上を向いて歩こう』

日々の憂鬱から逃れるように、往復の電車で読む小説...
途中で投げ出していた『凩』に始まって、職人の生涯を綴った作品を4作続けて読んだ
水上勉『凩』...宮大工
山本一力『あかね空』...豆腐職人
水上勉『霰』...下駄職人
水上勉『紅花物語』...紅職人
それぞれ、人間としての宿命に翻弄され、決して幸福とは言えない生涯のなかで
ものづくりに精魂を傾ける人間の姿に共感し、憧れを抱きながら読む。
内容については、また後日にでも...


今日は筑波へ...会社が辺鄙なので、直行直帰。
渋谷で下りて映画館へ...
CMで主題歌を聴いて、気になっていたジブリの『コクリコ坂から』を観る。
サブタイトルは「上を向いて歩こう。」
時代設定は、1963年の横浜。
イカリエンテが生まれたばかりの頃である。
路面電車桜木町の旧い駅舎...記憶の底に微かに残る懐かしい風景。
考えてみれば、戦争が終わってまだ十数年だったんだよな...
貧しかったけれど、今よりも活気があって、人々も背筋を伸ばして懸命に生きていた時代。
あの時代から見れば今は豊かだけれど、幸福とは言えないような...
そう感じるのは自分だけかもしれないが...
主題歌がいい


息子は、再び昆明に旅立っていった。
一週間...スケジュールが満載で、ほとんど話す時間もなかったが...
いきなり海外に放り出されて、大きな仕事を任され
デザイナーとしての力を試されてきたこともあって
随分逞しくなったような気がする。
意外だったのは、昆明が日本よりもずっと涼しいということ(標高2800mというから当然か)
そして、中国語を教わっている雲南大学の学生さんが、とても可愛い女の子だったということ..
とにかく健康で、自分の道をまっすぐに歩いていってほしい。