車至山前必有道

K大学の入学式。
毎年4月1日に開催されるのだが
震災の影響で延期になっていたが
やっと晴れの入学式を迎えることができた。
初々しい青年たちが、
続々と集ってくる姿を見ていると
若いというのは素晴らしいな〜と思う。


実家が被災された学生も居られるとのこと。
震災によって、学ぶ機会が失われてはならない。
被災された学生やご家族に対する対応や支援も大学や後援会で検討してきた。
また、工学系の大学として被災地に役立つことをしようということで
建築の教授が考案したダンボールシェルターという段ボールを組み立てる寝床のキットを
大量に被災地に持っていくことになった。
避難所でプライバシーを守り、かつ寒さを凌ぐこともできるもの。
イカリエンテの提案で、入学式の際に募金をやることになり、
この学生ボランティアに使ってもらうために呼びかけをしたところ
多くの父兄や学生から善意の募金が集まった。


入学式の祝辞の中で、学長は震災のことに触れながら
「車至山前必有道(車山前に至りて必ず道あり)」という中国の故事を引用された。
車で山の前にたどりついたときに、越えられないように思っても、そこには必ず道があるという意味。
もう少しくだいて言うと、
どんな困難に遭っても、それを越えられる道は必ずあるから、前へ進むのだ...といいこと。


その言葉を聞いたとき、今の自分に言われているように思えた。
就職という山の前で、道がみつからずに呆然と立ち尽くしている自分。
必ず道あり...という確信と、山を越えようという意志が大事なのだ。
昨日の面接で凹んでいたが、もう引きずっている時間はない。
道を見出さなければ...
また明日から頑張ろう。