辛夷の花ひらきて...

月に一度の職安認定日
計画停電で、電車はどうも怪しいので、
自転車でGo...
自宅から新横浜の職安まで約11km
鶴見川沿いを走って、少し遠回りしたり
途中、花に見とれたりして約1時間。


職安の近くの遊歩道で
辛夷の花が開いているのを見つけた。
辛夷の花を見ると、春になったのだなと実感する。
ふわっと開いて花びらを見て、小さく萎んでいた心が、少しだけ開いた気がして
胸のあたりが、温かくなったように感じた。


(コンパクトカメラ壊れて右下がボケて映る。今は買えないので我慢我慢)


今日で既定の6ヶ月受給が終了し、個別延長という制度であと60日の支給が認定される。
あと60日...これで、失業手当もうち切りになる。
一昨日買った宮本輝の新刊『三十光年の星たち』を読んでいたら
この60日を精一杯頑張ろうという気持ちが湧いてきた。

三十光年の星たち (上)

三十光年の星たち (上)

主人公は、大学を出てから職を転々としてしまい、友人と始めた商売でも失敗し
借金を抱えてしまい...父親からは勘当され..失業して家賃も払えないような状態で...
自分は駄目な人間だと思っている30歳の男である。
ある老人との出会いを通して、人生が変わっていく...
まるで自分のことを書かれているようで、読みながら勇気が芽生えてくる。


認定手続きを終えて、職安の案件を検索し、一社応募。
今まで何十社となく応募してきた中では、自分の経験が最も活かせそうな会社。
新横浜から市が尾まで13km走り、税務署で確定申告の修正手続きをして
自宅まで3kmの上り坂を一気に走る。
自宅に帰って、応募した会社に提出する書類を作り、挨拶状を添えて...
再び自転車で郵便局まで行って速達で送る。


自転車で走っていると、風景が良く見える。
気が付かなかったところに河津桜を見つける。

帰宅してテレビをつけると、原発の新たな事故の報道。
やはり思っていたとおり...隠ぺいされてきた重大な事実が次々に出てくる。
停止して安全だと言っていた4号機でも火災。
実際には、燃料が丸裸になる可能性も高く、1〜3号機よりも格段に危険な状態
5号機6号機も異常が起こるまで何も言わないが...
政府の動きがあまりにも遅い...遅すぎる!
所内では400mSvという数値まで出ている。
μとmでは3ケタ違うわけで...これは大変なことだ。
所内ということは、漏れている場所では更に数ケタ高い数値であることは予想できるが
この期に及んで、まだ「大丈夫」を繰り返す。
作業員の殆どを撤収させ、非難範囲を拡大するということはどういうことか..
政治主導などと言いながら、厳しい指導もせずに
東電や原子力保安院の逃げ口上をそのまま伝えるだけの官房長官
現場で作業している人たちのことも心配だし、近隣の人々のことも心配でならない。
なんとか対策が成功して沈静に向かうよう切に切に祈るばかりである。
計画停電は、引き続き首都圏に混乱を起こしているが、責任大臣に任命された
あのパフォーマンス嬢は一切出てこないのも不思議...


おまけ...
先日載せ忘れた桜蕎麦(河津桜を見て思い出した)
松田の河津桜を観に行った帰りに立ち寄った山の中の蕎麦屋『石庄』
ここの蕎麦は、少しお高いが絶品だった。
(肝心な桜の写真は雨でぼやけて失敗したので載せられませんが...)