50歳の自分...

こちらから年賀状を出していなかった方から
いただいた年賀状の返事を書き終え
住所がわからない方はメールを送り
新年のあいさつは、ほぼ終了。
(ムイカリエンテの写真入り年賀状
 ご希望の方は、ご住所をお知らせください(^^;
 →連絡先は、このブログのプロフィール欄参照)
今のところ届いた数は60枚  こちらから送ったのは約100枚
年賀状のみのお付き合いの人も多くなってしまったが
だからこそ、印刷だけじゃなくコメントは少しでも書いている。
自分のことは、「ブログ見てください」でいいので..
年賀状って、意外と人柄出るよな...自分は嫌らしいナルシストと思われてるかな?
そうかもしれないけど...


センスがいいな〜と思ったのは、カメラマンK君の年賀状。
宛名は手書きで書いてあるが、裏面は家族(ご夫婦とお子さん3人)の写真のみ...
でも、その写真がなんともいえずいい感じなのだ。
何も言わなくても、並んでいる姿やそれぞれの表情がすべて語っているような..
幸せな家庭の姿が一枚の写真に全部凝縮されている。
少し淡い色合いもよくて...お見せすることができないのは残念だが...
今年のベスト年賀状でした(賞品はありませんが...)


さて、最後の5枚を郵便局まで自転車で届け、センター南の駅周辺をちょっとお散歩。
東急百貨店の「新春SALE」という貼り紙に誘われて...ふらっと洋服など見たりして..
失業中は服は買わないと決めていたが..
最近、着ている服があまりにもよれよれでくたびれているのと
あまりにも安かったのでシャツとパンツを一枚ずつ買ってしまった↑
印刷された値札の合計が14,000円のところ3,000円で買えたから..ま、いいか。


帰りにブックオフに寄って、宮本輝の『流転の海』を105円で購入。
流転の海 第1部 (新潮文庫)
単行本は、もちろん持っているが、持ち歩いて読むために
ブックオフAmazonで文庫を買うことは多い。
(単行本は、現在出ている新潮社版のほかに、廃刊になった福武書店版もある)
本に印をつけたり付箋をつけたりもできるので...
『流転の海』シリーズは、宮本輝のお父さんをモデルにした父と子の物語で
宮本氏のライフワークでもある。
現在第5部まで発刊され、今も第6部が『新潮』で連載されている。
第1部が発刊されて、読んだのは1984年..それから読み返してもいるが
50歳になったらもう一度読み返そうと決めていた。
...そのことも忘れていたのだが『約束の冬』を読んでいて、ふと思い出した。
物語は、主人公の松坂熊吾が50歳で始めての子供を授かるところから始まる。
時代は昭和22年。戦争によって家も会社も財産もすべて失った熊吾が
再起をかけて商売をまたやり直そうと動き出したときであった。
豪胆かつ繊細で情に熱く、政治を語り世界を語り人間を語る人望の厚い男
その一方で、我がままで乱暴で好色な男...
とにかく豪快という言葉がぴったりな男...それが、松坂熊吾である。
23歳でこの小説を読んだとき、50歳になる頃には自分もこんな大きな人間に
なっていたいと思ったものだった。
しかし..現実は、情けない限りである。
仕事さえ定まらず、失業保険をあてにしながら、浮浪者同然の生活...
50歳には少し早いが、今から読み返して自分を見つめ直したい。


さあ、読み始めるとするか...




帰りに見えた、日没後の富士山