山奥の現場

奥多摩駅で朝8時にタッキーと待ち合わせ。
自宅からでは電車がないので
前日、立川のカプセル泊。
駅から徒歩3分、一泊朝食付き2,480円
考えられない安さ...ま、それなり...
朝、6時50分の電車で奥多摩に向かう。
電車は意外と混んでいる。
皆、山歩きの格好をしたオジサン・オバサン


何の仕事かも聞いていながったのだが
タッキーの運転するトラックは、山の中に入っていく。
雪が降ったら登れないような急な坂道を上がって、現場へ...
そこで荷物をおろして、さらに車の入れない細く急な坂道は人力で荷物を運ぶ。
高低差15mくらいはありそうなので、ビルでいえば5階建ての屋上くらいか..
2トン車に山積みの鉄骨やプラスチックの資材。
歩いて上がるだけでも、途中で息がきれてしまいそうな恐ろしく急な坂道を
職人さんを含め5人で、機械を使ったり担いだりして、何往復もかけて運ぶ。
息は切れ、腕や肩の筋肉が張り詰め、腰とひざがだるくなる。


山の上の景色はきれいだ。奥多摩の山々が周囲にそびえ、
その深い谷間を、深緑を映して多摩川の清流が流れていく。
山にはまだ紅葉の始まる気配はなく、
澄んだ冷たい空気の中で静かに、どっしりと坐っている。
眼の前にある大きな檜を見あげる。
この木はいつからここに立っているのだろう。
ここから見える景色は、人家以外は何百年も同じままなのかな...
自分が生まれてきたときも、また死ぬときも
ここからの景色は変わらないのだろうな...きっと


むかごを見つけて写真を撮ると、ピントがぼけて麓の集落が写る。
急斜面であることがわかるので、載せておくこう。

そして、むかご...人様の土地だと泥棒になるので、採らなかった。

ランチは駅まで降りて、駅前のラーメン屋でタッキーにごちそうになる。
駅の回りは、観光客が来るためか意外と店が多い。
元々ラーメンは食べないので、店に入るのは年に2〜3回程度なのだが...
このラーメンと餃子は美味しかった。

再び現場にもどり、今度は墨だしをして鉄骨を並べ、設置していく。
5時過ぎに本日の作業終了。5時半奥多摩駅着。

青梅線八高線横浜線・地下鉄を乗り継いで、3時間かけて帰宅。
慣れない仕事と荷物運び...身体が芯から疲れました。