黒澤明監督の代表作『生きる』

これをテーマにした評論の本
都築政昭著 黒澤明と『生きる』を読んだ

生きる<普及版> [DVD]
生ける屍のような公務員である主人公が
胃癌を宣告され、死ぬまでの数ヶ月に
自らに精一杯生きうとする。
難関を乗り越えてできた公園で
雪の夜に ブランコに揺られながら
 命短し恋せよ乙女♪ 
と歌いながら死んでゆくシーンは、
あまりにも有名である。
映画評論などというものは、読んだことがなかったが
実に詳細に書かれた内容に
改めてこの映画の深さを知り感動した。
トルストイゲーテも織り込みながら
『生きる』ことの普遍的な尊さを歌い上げた映画は
日本よりもむしろ
世界でも大絶賛であったという。 
『生きる』意義を考え
『生きる』姿勢を正す映画
最近は技術が先行した分、こういう哲学を持った映画が
少なくなっているように思える。