『にぎやかな天地』を読み終わる

宮本先生との出会いは、僕の人生の中で最も幸せだったことの一つだが
今回の作品はその中でも最高の感動だった。
特に、最後の第7章は、ずっと涙が止まらなかった。
スターバックスで読んでいて、思わず嗚咽しそうになって
慌てて本を閉じて、窓外の曇り空に目をそらした。
発酵食品をモチーフにしながら、
人の命の醸造されていく様を描いた物語であるが
命というものの奥深さ、神秘さ、
そのエッセンスが凝縮された作品だった。
宮本先生ご自身の生命の円熟を
そして生命力を筆にこめられた、最高の逸品だった。
にぎやかな天地 上