『ニュー・シネマ・パラダイス』

久しぶりに『ニュー・シネマ・パラダイス』のDVDを観た。
以前にも書いたかもしれないが、
自分にとっては、道に迷ったときに観る原点みたいな映画である。
青年トトが、恋に破れて新しい道に進むため
育った田舎の村を出てローマに向かうシーン
父親がわりのような老人アルフレードがトトの耳元でささやく
「ノスタルジーに惑わされるな。
 自分のすることを愛せ...」と...
自分のすることを愛することは、とても難しい。
失敗したり、批判をされたりして、いつのまにか臆病になり
小さくなって自己嫌悪に陥ってしまう。

33歳の青年監督が撮ったとは思えない、すばらしい映画である。
人生は映画のようにはいかない。
現実の中で戦うしかないのだ。
自分のすることを愛し続けることは勇気と忍耐のいる作業だ
映画を観ながら何度も何度も自分に言い聞かせ
少しずつ元気になってくる。