自分を大事にするということ

実家の挨拶回りを終えて、年賀状書きが始まる..毎年のパターン。
最近の写真は、飲んで酔っ払ったときのものばかり...
年賀状には使えないな〜と思いながら、過去の写真を物色して
2009年に横浜港クルーズで、たろべいさんが撮ってくれた写真を使うことにした。
テキーラをジョッキで何杯か煽ってから踊ってる写真..
文字の後ろの透かしは、蓮の花の写真です。


50歳になっても相変わらずのナル路線で...


年末に紹介した、むのたけじさんの本の話題を少し...
96歳にして、反戦活動を続けている闘士

私はこれまで九十三年間生きてきて、いろいろな経験もしてきたし、
人も見てきたけれども、結局大事なことは、私を救えるのは私以外にないということです。
私は私であり、私自身を大事にして自分に誇りを感じ、志を持って生きると言うこと。
そうすると、他の人のこともよく考えることができる。
自分を大事に思う人間でなければ、他人を大事にすることもできません。
結局、人を変えるものはやはり自分で、他力によって人は変わりません。
法律があろうと、刑務所に入れられようと、あるいはご褒美を山のようにもらおうと
それによって人はいい方向へと変わるものではない。
でも、自分で自分を変えようとすれば、少しずつでも違っていきます。
それを継続すれば、まるで生まれ変わったようになる可能性がある。
歴史は一人から始まる、自分から始まる、ということをもう一度、
みんなで見つめなおさなければいけないのではないか。

自分を大事にするということ...
他の人を思いやるということ...
今の自分には、どちらもできていない。
自分の歴史も、今日一日から始まる。
小さな積み重ねでも365日積み重ねていけば、少しは前進するだろう。
それが実に難しいことなのだけれど...
一日一日大事に生きられるよう...心がけていかなければ...


この本で、もう一か所..
秋田弁による憲法九条というのが掲載されていたので抜き書きしておく

おらだ日本国民は、もう戦争はやらねごとした。
世界中が平和になるよう、万事に物ごどの道理をもどにして、
けじめをつげでいぐ、まんごごろ込めてな。
戦争は国権の発動? 戦するのは国家の権利・権力にもどづいている?
そんたらごど、もう許されねぇ。
国ど国どの対立を始末するどって、武力で脅したり、
実際に武力を使ったりする、とんでもねぇ。
そんたらやり方は、おらだ日本国民は永久にかなぐり捨てるごどに決めだ。
だがら、陸軍も海軍も空軍もいらねぇ。軍隊・武器一切いらねぇ。
国の交戦権?国家にはよその国どの戦する権利があうr?
そんだらごどは認められねぇ。
      むのたけじ『戦争いらぬやれぬ世へ』より

むのさんは従軍記者として戦地を歩いた生々しい体験を語る。
戦争に行った男たちは、帰っても戦争のことは語れない。
ベトナム戦争でもイラク戦争でもそうだ...
当事者にとって、それはあまりにも悲惨すぎる。
子供のころ、母からは戦争の体験をいろいろ聞かされた。
今年は、初めて父から戦争の体験を聞いた。
子供の眼から見た体験だった。
戦争の悲惨さを語れる人は、もうこの世代の人が最後だろうな...