青年の息遣い

NHK音楽祭 3日目...リッカルド・シャイー指揮 ライプチヒ・ゲバントハウス管弦楽団
今日の一曲目 バッハのピアノ協奏曲第1番 
ピアノ独奏は、キット・アームストロング17歳。まだ初々しさの残る青年である...
顔だけ見ると少年と言っても差支えないかな?↓
http://www.classictic.com/jp/Master-Interpreters-Kit-Armstrong/13164/0
作曲家兼ピアニスト、しかも 数学・科学・語学にも精通するという。
7歳でカリフォルニア・チャップマン大学に大学史上最年少で奨学金を得て入学。
7歳で大学って...想像もできないけど...
現在は、音楽を英国王立音楽院で、数学をインペリアルカレッジ・ロンドンで学びながら
一流のオーケストラとの共演をしているという...まさに天才。
体つきも立ち振る舞いも、あどけなさが残っている。なんだか子供のピアノ発表会みたいな...
しかし...
演奏が始まった瞬間に、きらめくようなピアノの音色に圧倒されてしまう。 凄すぎる!
喝采を浴びてアンコールを1曲演奏し、第一部終了。


そして、マーラーへ...

マーラー交響曲『巨人』を初めて聴いたのは、高校生の頃だったと記憶している。
毎日のようにFMラジオの前でクラシック番組をむさぼるように聴き、新しい音楽との出合いは
数々あったが、『巨人』には、激しい衝撃を受けたことを覚えている。
それまで聴きなれていたベートーヴェンブラームス交響曲とは趣きが全く違う
あらゆる感情が一気に噴出したような複雑で自在な旋律に心が踊った。


大人になってから随分この曲からは遠ざかっていた..もう20年近くも聴いていなかったのではないか...
NHK音楽祭のプログラムを見たときに、若き日の感動を思い起こし、今日の演奏を楽しみにしていた。
まさか、生演奏でこの曲を聴けるとは思ってもいなかった。
第二部...指揮者が入場する。緊張感がみなぎる。胸が高鳴る。
昨日聴いてきたように旋律は手に取るように次々と胸の内に蘇ってくる。
弦楽器の..金管楽器の..打楽器の音が空間に渦巻き、その中でうずくまって恍惚としていた。

曲が終わるや、渾身の演奏に聴衆の大喝采
「ブラボー」という叫び声が、会場のいたるところから飛び交う。
感動の渦の中で必死に拍手をしていた。



こんな曲です...参考まで


おまけ...今日いただいた「六花亭」のお菓子。
炭水化物制限、一時解除。。。美味しいな〜