古代蓮 2000年の時を超えて...

思わずため息をついてしまうほどの美しさ...
重く垂れこめた曇り空の下で
大賀ハスの花は、
淡い桃色の大輪の花を大きく開いて
なんとも言えないエキゾチックな香りを
放っていた。


蓮の花を観るのは生まれて初めてである。
今年こそ三渓園の蓮を観たいと思っていたが、ネットで調べたら早朝の観蓮会は7月で終わっていた。
そこで、他にないかと探して出てきたのがここ...町田市の薬師池公園。
イカリエンテの自宅から車で30分(ただし早朝のすいている時間)
前日遅くまで飲んでいたので、開花には立ち会えず、7時に到着。
蓮池が視界に入った瞬間に、あっと息を飲むほどの美しさだった。





葉の上に落ちた花びら...

 100枚以上撮影したので、ここには載せきれません。
 Webアルバムをご覧ください↓
 http://picasaweb.google.co.jp/muycaliente.ueno/090801#



大賀ハス...1951年 植物学者であり、ハスの権威である大賀一郎博士が、
千葉の検見川での発掘作業で、たまたま掘り出した たった3粒の弥生時代の蓮の実
発芽させようとするが二つは失敗、一個だけ発芽した。
大賀ハス命名されたこの品種は、次々と増やされて現在は全国13か所で植栽されている。
2000年間、種子のまま泥の中で眠り続けた蓮の実が、2000年の時を経て蘇ったのだ。
生命というものの不可思議に想いをはせずにはいられない。


泥の中から芽を出して、大空に向かって凛と立つ大輪の花。
自分も泥の中から立ち上がらねば...