『おくりびと』

http://www.okuribito.jp/
以前から観たいな〜と思っていたが...仕事の帰り道に、ふと思い出して携帯で検索すると、
すでに上映している映画館がわずかになっている。
上映時間のタイミングを見て、伊勢佐木町のシネマリンという古びた映画館に飛び込む。


音楽の道を夢見てやっと実現したオーケストラ奏者の道。
しかし、リストラに遭って突然仕事を失う。
やむなく故郷の山形に戻って、新聞広告でみつけた仕事は「納棺師」という仕事だった。
妻にも言えず始めたものの、どうしてもなじめない。
しかし、社長の仕事にかける姿と、遺族の姿を目の当たりにして、
徐々に仕事に対する気持ちが変わっていく。
妻や友人たちの無理解に苦しみながらも、仕事にかけていく姿は感動的である。
やがて身近な人々の死を通して、周囲の人の理解を得て...(その先は、観てください)


全体を通じて、山崎勉や広末良子など出演者の演技は素晴らしいが、
中でも最も印象に残ったのは、本木雅弘の眼差しである。
生き方に迷う寄る辺なさ、仕事に打ち込む真摯さ...
そのまなざしを見ているだけで映画がわかるようにも思える。


この映画のテーマは「仕事」であり「生死」であり...そして「約束」であると思う。
「生死」や「約束」については、今日は触れないが...
仕事に悩む自分にとっては、やはり考えさせられるものがあった。
環境に負けず、自分の道を拓いていかなければ...