不良社員

久し振りに大森駅に降り立つ。
14年間勤め、2003年解雇になった会社へ...
平成元年に入った小さなベンチャー企業
時代の波とヒット商品で急激に成長し一気に上場
今では安定した小さな超優良企業である。
会社が成長し組織らしくなってくると
イカリエンテのような自由気ままな不良社員は浮いてしまう。
冬空に放り出された2003年11月
それ以来、4年半ぶりの訪問である。
会いたくない人たちもいるが...液晶タッチパネルの無人受付なので、あまり人に会うこともなく
たまたま通りがかった2名ほどの懐かしいメンバーと挨拶。


オゾンの関連でお付き合いを続けてきた元同僚のKさんと打ち合わせ、
相変わらず儲かっているので、打ち合わせテーブルや椅子がかなり高級なものに変わっている。
Kさんとは気心は知れているし、会社の事情もよくわかっているので、話は進めやすい。
共同で実験を進める計画を話し合って終了。


会社に戻る途中、湯島の有名店ラーメン「大喜」を初訪問。
行列に並ぶのは嫌いなのだが...ドイツに住むiwao君が日本に帰ってくると行くというので、行ってみた。
マイミクのグルメりっぷるさんの日記にもたまに登場する。
暑い中10分ほど歩道で待って入店。どれがお薦めかわからず、普通の醤油。
さっぱりした醤油味の懐かしい味のラーメンだった。


午後はレポートをまとめ、その後久し振りに出社した上司と打ち合わせ。
同僚は現場に行きっぱなしだし、入社して間もないのにほとんど一人。
自由でいいのだけれど...話し相手がいないと眠くなる。


帰りは、ちょっとだけ銀座で途中下車。ぶらっと歩いてコーヒーを一杯。
あまり縁のない街だけれど、独りきりの気分になりたい夜には、格好の場所である。

寄り道ばかりの一日。寄り道ばかりの人生。
久し振りに会った元同僚に「また会社変ったんですか?」と言われ、
あまり出来のよくない自分の人生を、少しだけ恥ずかしく思った。