朱い海の下で

今朝も4時に自然に目が覚める。
窓を開けると...そこには燃えるような朝焼け
慌てて着替え、いつものスポットへ
東の空に広がる厚い雲の底面は
刻々と昇る太陽、みるみる拡がる朱色の雲の海。
その色は海面に映り、波が朱く染まっていく。
生命の誕生のような戦慄が胸に迫る。
太陽の熱が体内に浸み込んでくる。

毎日のように表情を変える旭日。
晴天の朝だけでなく、暗雲が垂れ込める朝も、嵐が吹き荒れる朝も太陽は昇る。
宇宙の営みには、停滞がない。逡巡もない。正しきリズムで正しき軌道を進んでいく。
雲すなわち障害があるほど美しく輝き、人に勇気と歓喜をもたらす。

生命にも本来停滞も挫折もはないはずである。
生命さえ強ければ、あの雲のように人もまた美しく彩られるはずである。
いかなる時も胸中に太陽を昇らせて、自らを輝かせていこう。

朱い海が小さくなって消えた次の瞬間
暗雲を抜けて輝きを増した太陽が姿を現した。