美しい風景・醜い風景

三田での仕事が終わり、
鈴鹿に車を戻して、それから横浜に帰る。
長距離ドライブ前に、有馬富士公園を散策。
広大でなかなかきれいな公園だ。
池のほとりのベンチに座り
対岸の風景を望みながらしばし読書。
空気もさわやかで、写真に切り取ればタイムスリップしたような風景である。
様々な野鳥が飛び交い、競うようにさえずっている。
こういう空気の中にいると、心が静かになる。
空から見たらどんな風景なのだろうと、ふと思い
Google Mapで現在地を開いて航空写真を開いて...愕然とする。
そこには、葉の中を虫が這い回った後にできるような筋が無数にできている。
これほどまでにゴルフ場を作る必要があったのだろうか?

人間の娯楽のために、無計画に森を傷つけこんなに汚らしい風景を作ってしまったのだ。
パソコンの画面に映るこの汚い風景と、遠方に見える美しい風景が
同じ場所であるとは信じがたい。
この景観が、汚い現実を誤魔化すためのトリックではないかとさえ思えて、暗澹とした気持ちになる。
ゴルフほど環境を破壊してきた娯楽もないだろう。
元々興味はなかったが、生涯ゴルフはやるまいと決めた瞬間。