物書きの仕事

イカリエンテの弟(35)は、某大手通信社の記者をしている。
お正月に久しぶりに会って、彼の書いた記事スクラップをもらってきて
今日は一気にその束を読んだ。
以前は社会部の地方周りで、危険な現場も多くあったようであるが...
今は本社の文化部なので、人に会ってインタビューするのが主な仕事らしい。
会う人の幅はとても広く、各界の著名人や頑張っている無名の若者や女性など
いろいろな人に会って、それを記事に仕上げている。
守秘義務があるので、仕事内容までは教えてもらえないが、なかなか大変な仕事だ。
人に話を聞きに行くのに、丸腰で行くわけにはいかなから
事前に相手を研究しなければならないし、話題も作っておかないといけない。
無名の人であれば、その場その場の臨機応変な応対も不可欠である。
民衆と会って対話すること、その声を記事として社会に出していくこと...
大事な使命だな〜と思った。
民衆の中にこそ真実がある。
政治も教育も文化も、すべて民衆の幸福が原点であり目的であるべきだ。
淡々とした中に何か温かみのある文章を読みながら
「文化部の一人者たれ」と、心の中で弟にエールを贈った。