海に映る月

現場の工事が遅くまでかかり、
終わって建物から出てくると
周囲を山に囲まれた空はまばゆいばかりの星空
夜の海を見に寄り道。
冷たい風が海面を波立たせている。
テトラポットで砕けたしぶきが
防波堤の上まで吹き上げてくる。
海の傍で暮らすことは、なんと気持ちのよいことだろう。
青く冴えわたる月を見上げながら、しばし立ち尽くす。
体が芯まで冷えてきて、車に戻ってヒーターを入れた。