薄絹を敷いたような霧が、駿河湾を覆っていた。 伊豆の山並みが、紅碧色の霞をまとって静かに横たわっていた。愛知からの帰り道 新東名の上空が、真っ赤に染まった。 次のサービスエリアまで...と願ったが 富士川を過ぎたあたりからその色は冷め始めてしまっ…
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