7年前...

息子が仕事で世話になっている青年に会うため、
久しぶりにスーツを着て外出
地下鉄に乗っている間に、見知らぬ番号から
留守電が入っていた。
「人材会社○○のKと申しますが...」
全く覚えがなかったのだが、
何か良い案件でもあればと思って電話をする。


人材会社など何軒も登録しているし、登録しても案件を紹介されることは少ないので
紹介会社の社名は殆ど覚えていない..まして7年前ともなれば...
K氏「以前にご登録いただいているのですが、今はどうされていますか?」
ムイ「離職中ですけど...」
K氏「それなら、是非ご紹介したい案件があるのですが...」
その会社が新宿にあることを知り、ちょうど新宿に行くので訪問することにした。
高層ビルの25階にあるきれいなオフィス..応接に通されて必要書類を記入して待つ。
やがてK氏が書類を持って入ってくるなり...
K氏「ムイさんのような人を探していたのですが、なかなか見つからなくて..
   旧い書類まで追っていって、やっと見つけました」
と言いながら見せてくれた求人票は、ムイカリエンテの経験が即活かせる仕事だった。
外資系の一流会社..こんな会社に入れるわけもないと思って、応募もしたことがないが..
K氏「採用に慎重な会社ですが、受けてみませんか?」
ムイ「よろしくお願いします」
しかし...
彼が持っている経歴書にはムイカリエンテの職歴はまだ2社だけ...
その後の経歴を話していくうちに、少しずつK氏の顔色が曇る。
やはり転職が多いのは印象がよくない。
人事担当だけでなく、上司となる人にも交渉をしてもらえるということで、
なんとか面接に持ち込めるよう努力すると話してくれた。
7年前の書類が復活するとは...不思議な縁を感じるが...
果たしてどうなることか...


面談を終えてK大学...
息子を中国の会社に紹介した先輩Y氏と会う約束をしていた。
約束の時間に現われたのは、目のきれいな好青年だった。
大学院を卒業後、大手の設計事務所に就職し、30歳で独立して4年になるという
息子の面倒を見て仕事の指導をしてくれていることに対して御礼を言い
中国の仕事や生活について、いろいろと打合せをする。


一通り話しが終わってから、大学の近くの居酒屋で会食。
酒を酌み交わしながら、彼の仕事についていろいろな話を聴く。
いまどきの30代にしては、とても熱く、設計やデザインに対する思想も
しっかりと持っていて、とても好感が持てる。
イカリエンテのこれまでの仕事の話もしながら、いつのまにか閉店時間...
あまり飲めないという彼のペースに合わせてゆっくり飲んだので
酔いもほどほど...終電には余裕で帰宅。


仕事...少しずつ良い方向に向かっているのかな?