ただ生きている

薬を始めてから1週間余...
毎日毎日、15時間...17時間と眠っている。
途中で一度目が覚めても、トイレと軽い食事をするだけで
また睡魔に襲われて布団にもぐりこみ、延々と眠る。
夕方になって目が覚めて、何もしなかった空しさに襲われるが
失われた時間は、とりもどせない。
ふらっと街に出て喫茶店に入ってみても、働いている人を見るだけで
哀しい気持ちに襲われて、すごすごと逃げ失せる


日記を書こうと思っても、眠っているだけだから何もかけない。
出てくる言葉はネガティブな単語だけ...
物理的には生きているが、生きているとはいえない。


まどみちお氏の詩集をひらく...

『いわずにおれなくなる』


いわずに おれなくなる
ことばでしか いえないからだ


いわずに おれなくなる
ことばでは いいきれないからだ


いわずに おれなくなる
ひとりでは 生きられないからだ


いわずに おれなくなる
ひとりでしか 生きられないからだ

いわずにおれない言葉があることが
生きているという証ではないか
自分には その言葉がいまみあたらなくなっている。


言葉でしか言えないし
言葉では言いきれない...
ひとりでは生きられないし
ひとりでしか生きられない...
どちらも真実だな