できあがり...そして..


工事最終日
間違えて納入された装置を入れ替えて、最終調整とお客様へ運転指導が終われば完了。
興奮と不安で、朝はいつもより早く3時半に起き、様々に思考を巡らせ、そのまま朝を迎える。
6時にホテルを出て、強風の吹く海を見に行く。

7時 現場に入って仕上がった装置の写真を何枚も撮って、工場の人が来るまえに
セルフタイマーで記念撮影も...それが上の写真。
8時 入れ替えのオゾン発生機が届き、入れ替え作業と配管配線を自分でやって
8時半には運転再開。
工事で出た細かいゴミをきれいに掃き掃除して、ウエスでタンクや配管を磨いていく。
こういう設備というのは、別れ際がけっこう寂しい。
午後からお客様への運転指導にて完了。


お客様への提案と基本設計はムイカリエンテであるが
それを採用されやすい価格で設計・製造してくれたのはタッキーである。感謝感謝。
もちろん、全面的にムイカリエンテを信用して任せていただいたN物産の専務にも、感謝感謝。



悪臭対策をするには、その悪臭の発生源の把握、構成する物質と濃度の掌握をしたうえで
その物質にもっとも効率的に効く脱臭方法をいくつか考え、
その中でイニシャルコスト・ランニングコストや使用環境 使用条件の中で最終的な方法を決める。
悪臭問題には地形や風向きというファクターもあれば、個人個人の臭いの感じ方の差や慣れ
そして周辺住民との感情の問題もある。


設計するためには、臭いの質や工場の工程などからある程度悪臭物質を想定し、
化学反応式と反応速度などからファンの風量 反応塔の設計 水や硫酸の補給量等々
いくつもの計算を重ねて設備の大きさを決め、それぞれの機器のシーケンスを考えていく。
実に様々なことを、考えて考えて、基本設計ができあがる。
あとはお客様にプレゼンテーションして、見積を出して...あとは金額と費用対効果の検討...交渉
受注は最後の詰めであって、そこまでのプロセスが非常に長い。
会社の応援が一切ない中で、この一連の作業を一気に進めていけるのは、
イカリエンテの考えたものを、タッキーがどんどん形にしていってくれるからだ
お客様と装置に、そして有田の地に別れを惜しみながら帰途についた。

(タッキーが「かっこいい」と言ってくれたので、もう一枚おまけ↓)